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私のカヌー遍歴

 趣味が何かと聞かれると、山も登るし自転車も乗るしランニングもするし-それに農業も、趣味と言えなくもありません。
 でも、あえてひとつ挙げるとすれば、レアさとハマり具合でいうとやっぱりカヌー&カヤックかなあ。というわけで、ここでは愛艇を媒体に今までのカヌー人生をダイジェスト的に振り返ってみたいと思います。
それにしてもいつのまにやら13艇。日常生活では倹約しまくってるのに趣味には金使ってるなあ・・・。でも基本的には中古艇購入→以前の艇を売却というパターンなので、そんなに無茶苦茶な浪費ではないですよ。イヤほんとに。




1.ピラニア/フリースタイル (1989.4 ~1989.10)
(写真を探しています)
 借り物なので愛艇に入れるにはちょっと無理があるのだが、野田氏の本などを読んで川旅に憧れていた私は、大学入学と同時にカヌークラブへ入部。そこが主にスラロームなる競技をやっていることが分かったときには、すでに抜け出せない状態になっていた。
 初めての川は茨城県の久慈川、シャモの瀬。増水の川を流されるわとんがった岩で足を切るわ散々な目に遭ったが、「面白かったか」と訊かれて恐かったとはいえず「ハイ」と応えてしまったことから私のカヌー人生は始まった。
 このフネでは御岳デビューしたり、騙されて小坂に出場したり、いろいろあった。

2.造研/エキスパート1 (1989.10~1991.10)  (写真を探しています)
 そんなこんなでしばらくはクラブのフネを借りていたわけであるが、いいかげん自分のフネを持たなければならなくなり、部費に15000円振込んで購入。
 リフレックスⅡの前後をひっくり返したような形で、後ろが食われることはまず無かった。今となってはほとんど姿を見ることはないが、そのころは私以外でも数名が使っていた。それでも3年生になって乗っているのは珍しくて、水色のエキスパート1に浮力11kgのライジャ、黄緑色のヘルメットが一時期の私のトレードマークだった。

3.ファルトピア/イザーレ エクストラ (1991.10~1995.3)
私のカヌー遍歴_e0182430_11214694.jpg さすがにエキスパート1に物足りなさを感じ始めたころ、OBの方の紹介で京都のK選手からタダ同然で購入。フルケブラーでクリア塗装のため色あいがシブい。
 私の体格に合っていたのか乗り換えてすぐ競技成績が飛躍的にアップしたが、諸所の事情により活動休止に入ったためレースに出たのは2回だけ。OBとK選手には申し訳ないことをした。
 クラブに寄付のつもりで置いていくが、その後どうなったかは知らない。今主流のフネとは違いペラペラのカクカクだったが、今でも思い入れのあるフネのひとつ。

4.グモテックス/ジュニア (1995.5~現存)
私のカヌー遍歴_e0182430_11225588.jpg  就職して生活が落ち着いてくると再びカヌーに乗りたくなり、25000円の安さにひかれて購入。カヌーを始めたもともとの目標だったのになぜか6年間行くことのなかった一人旅に、このフネで行った。
 私の体重だとキャンプ用具を満載できるし、たたむと寝袋ぐらいになるのでファルトより楽。安定性も良く、日本ラインのように落差の小さい急流なら下れる。ただしデッキがないので夏以外は寒いのと、セルフベイラーもないので水を被ると沈んでいく。

5.造研/リフレックスⅡ (1995.6~1997.9)
私のカヌー遍歴_e0182430_11234118.jpg  グモジュニアで心の準備運動を済ませ、ついに本格的にホワイトウォーターへ復帰。草レースに出ることもあるやろしまずはスラ艇、ということで大阪のK選手から格安で購入。シートの接着がどうしても上手くいかず、漕ぎに合わせて前後左右に動くという体にやさしいフネだった。 
 フュージョン購入後乗らなくなり、友人F氏(背景の人)に売却。
 写真では見えないが、購入後すぐ長良川でサーフィンをしていてバウとスターンを折ってしまい、前後に巨大な修理痕がある。

6.ダガー/ブラスト (1996.4~2003.11)
私のカヌー遍歴_e0182430_11243341.jpg  ツーリングの回数も徐々に増えだし、グモやスラ艇ではつらくなってきたころ、GWの長良川に行くことに。前年の悲劇(上段参照)を思い出しポリ艇を買おうかどうか悩んでいたところ、なじみのショップ店長が「買うといたで」。
 色には少々不満があるが、ポリ艇とは思えぬ軽さ(12kg)、船足の早さと自然なターンで乗り心地は大変気に入っている。273cmの長さゆえ私の腕ではバーティカルムーブはつらいが、ダウンリバー用には今なお最上の艇のひとつではないだろうか。
 ご近所でやる気のある人が現れたので安価で譲る。これからも頑張ってくれることだろう。

7.ファルトピア/フュージョン (1997.1~現存)
私のカヌー遍歴_e0182430_1125490.jpg 勤めて2年がたち経済的にも余裕が出来たので念願の新艇を購入。思えばこのころが一番やる気あったなあ。
 R.フォックス氏デザインのリフレックスシリーズ4作目。工場がこのフネ製作の後すぐ閉鎖したため、メーカー最初にして最後のバキューム製法のスラ艇らしい。
 それほど軽いつくりではないが剛性が高く、バランスが良いのかかつぎ易く乗り易い。

8.ファルトピア/ラング (1997.10~1999.11)
(写真を探しています)
 カヤックの上達もだんだん頭打ちとなり、ステップアップのつもりでCをやろうと入手。しかしこの後、ズルズルと片漕ぎの世界へはまっていくことになる。
 ショップを通じて中古で買うが、C-1にやる気を出してしまったため新しい艇が欲しくなり、広島のK選手に売却。素直な運動性で、入門艇としては良かったと思う。

9.パーセプション/スラッシャー (1998.3 ~現存)
私のカヌー遍歴_e0182430_11273948.jpg  C-1にはまり始めるとツーリングもCで行きたくなり、香川のH選手より購入。その巨大さ(370×70cm)と重さゆえ抜群の安定性、裏を返せばあまりオモシロクない。マイクロバット購入後、近所の人に売却。
 2005.7 近所の人が乗らないようなので買い戻し、カヌースクールへ無期限無償貸与。しかし乗りたがる人がいるのだろうか。
 2007.6 やっぱり乗りたがる人がいないようなので引き取ってK1に改造。友人知人を乗せるためのフネにする。初心者にはキツい、でもタダなら文句は言うまい。

10.ダブルダッチ/センサー (1998.10~現存) 
私のカヌー遍歴_e0182430_11303554.jpg  C-1にやる気を出してしまったため軽いフネが欲しくなり、香川のH選手より購入。
 とにかく軽い!運ぶのが楽!しかしちと軽すぎて、錘を入れないと検定に通らない。
 ちょっとシートが前すぎるのだがベルトの移動が面倒くさいのでそのまま使っている。
 2004夏に本格的にフィッティングに着手。それなりの満足感を得るが直後に膝をケガ、半年あまりを棒に振る。翌年の連休に再出動するも岩に激突してコックピット後部を割ってしまい、それ以来乗っていない。

11.ピラニア/マイクロバット(c)230 (1998.11~2003.12)  
私のカヌー遍歴_e0182430_11311742.jpg デカいスラッシャーの取り扱いに辟易しており、ショートボートを探していたところ手に入ったので、初めてのC-1改造にチャレンジ。といっても結局は、ほとんどCの先輩、Mさんにやってもらった。
 ラウンドボトムのため安定性が著しく悪かったが、滋賀のロデオ選手、Gさんに底をつぶしてもらい乗りやすくなった。軽トラの荷台にすっぽり収まるのが何より。クロスの時、グラブループにパドルの先が引っかかるのが難点。
 2003.12、ブラスト売却にともないKに再生。何でもかんでもCにすればいいというものでもないらしい。 2004.10、キングピンを購入し友人に売却。

12.ダガー/キングピン6.1 (2004.11~現存)
私のカヌー遍歴_e0182430_11315340.jpg マイクロバットの失敗に懲りて、最初からCへの改造を前提にフネを捜していたところ、北山川でたまたま出会った人から買うことが出来た。こういう事があるからマイナースポーツは面白い。
 さすがにベストセラーボートだけあって短いわりには進むし、チャインが立ち過ぎてないのもスラ乗りには馴染み易い。ただこういうフネの宿命で、どうしても後傾しないと前が沈む。あまりこれでオトノリは下りたくない。
 材質が柔らかくて削れやすいのと、シートがビス2本止めで緩みやすいのも欠点。どうせ最終的にはCにするからいいけど。

13.kiwi kayak /Mark Twain (?) (2006.6~現存)
私のカヌー遍歴_e0182430_11332187.jpg  二人艇ツアーの時、はじめはそのつどフネを借りていたのだが、面倒になって持ち主と交渉して購入。パドル・ライジャ付きで安く譲ってもらった。
 両弦に「MarkTwain」のロゴがあり、おそらくはOSPREYの原型と思われる。 OCなみのボリウム、船底のキールライン。方向転換がとても大変で、急流を下るには早めのライン取りと強引な舵取りが必要でかえって難しい。その代わり安定性は抜群で、ロールが出来るか試そうとしたが、ひっくり返ることすら出来なかった。
 もっともこれは大きすぎるコックピットにも問題があると思うので、フィッティングをタイトにしていくつもり。一番の難点は30kgの重さか。

by hyakusyo-mikan | 2006-07-20 11:35 | 熊野の観光